基準値

通常、製品の外観が重要な場合は、その品質基準を満たす限度見本が製造され、生産時の品質管理で用いられます。しかし、この限度見本に、光沢のはっきりとした「数値」が定められていないことがよくあります。

主観による判定を防ぐため、Elcometer 480には、限度見本から光沢の定格値(目標値)と許容値(上限と下限)を自動的に読み取って基準値として保存する機能が備わっています。

この基準値を40組までメモリに保存でき、その中から使用する基準値を選択できます。

差分モードで基準値を使用すると、読み取り値と一緒に、その定格値(目標値)との差が画面に表示されます。

許容範囲外の読み取り値は赤で表示されるので、一目で合否を判定できます。

Elcometer 480は、非常に優れた装置間整合性を持っています。そのため、1台のElcometer 480で限度見本から読み取った基準値を ElcoMaster® ソフトウェアの基準値ライブラリに保存しておき、別のElcometer 480に転送して使用することができます。

このようにして、複数のElcometer 480の測定値を1件の検査報告書にまとめられるので、生産工場が何箇所もある場合に便利です。

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