適切な測定角度を選ぶ
光沢の測定値は、試料の表面で反射する光の量を、基準値(よく磨かれたガラス)と相対的に表した値で、Gloss Unit(GU)という単位を使います。表面で反射される光の量は、光の入射角、および表面の性質と仕上がり具合によって左右されます。
表面の光沢度は、低光沢(つや消し)、中光沢、高光沢に分類できます。試料の最適な測定角度を求めるには、まず、光沢度計の入射角を60°に設定して測定します。
測定結果が10~70GUの場合は、試料面が中光沢に相当し、60°で測定するのが適しています。測定結果が10GU未満の場合は、低光沢面に相当し、85°が適しています。測定結果が70GUを超える場合は、高光沢に相当し、20°が適しています。
陽極酸化された金属面の光沢を測定するときは、皮膜と金属下地間の鏡面反射を完全に把握できるように、3つの角度(20°、60°、85°)での測定値を記録してください。
試験面 |
入射角60°での測定値 |
最適な測定角度 |
高光沢 |
> 70GU |
20° |
中光沢 |
10 - 70GU |
60° |
低光沢(つや消し) |
< 10GU |
85° |